東日本大震災の20倍!?南海トラフ地震の予想被害と今からするべき対策

災害

 日本はとても地震が多い国です。

日本の地震の多さに慣れてしまっていることからあまり実感が湧かない人も多いかと思います。

具体的には日本の国土が世界の陸地に占める割合は1パーセントにも満たないにもかかわらず、世界で発生している地震の約10パーセントが日本とその周辺で発生しているのです。

この事実を知ればいかに日本で日常的に起きている地震が海外の人たちにとっては異常な多さであるのかがわかることでしょう。

ただ、地震の中にも多くの被害を生んでしまう大きいものもあれば我々が気づかないほどの小さなものもあります。

中でも東日本大震災、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震など震度7を超えるほどの地震は甚大な被害を生み、人々から多くのものを搾取していきました。

その被害を”0”にすることは不可能であっても対策によっては限りなく最小限にすることができるのだと考えています。

そんな中、再び大きな被害、もしくはそれ以上の被害を生む地震が懸念されています。

南海トラフ地震です。

今回はそんな南海トラフ地震について、またその被害を最小限に抑える対策に関して話していこうと思います。

南海トラフ地震ってなに?

 今ではさまざまなところで耳にする南海トラフ地震。

そもそもどこでどのように起き、その大きさはどれほどのものであるのでしょうか。

気象庁によるとフィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」と言い、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込み、歪みが蓄積され、それに耐えられなくなったユーラシアプレートが跳ね上がることで起きる地震が南海トラフ地震です。

被害は関東から九州まで広い範囲に及び、震度7を超えるほどの大きな揺れ、激しい津波が予想されています。

そしてなんといっても驚くべき点はその死者数にあります。

東日本大震災の死者数は現在判明しているだけでも1万5899人でした。

しかし、なんと南海トラフ地震の死者数はその約20倍以上にも及ぶ32.3万人に達すると言われています。

もし何も対策をせずに地震が起こってしまったら32.3万人もの人が犠牲になってしまいます。

ましてやコロナ禍の今の状態で起きてしまったら、、と考えたら恐ろしいばかりです。

ではそんな甚大な被害を防ぐにはどんな対策を行えば良いのでしょうか。

南海トラフ地震の対策って何をすればいいの?

国や自治体、企業の対策

 

 ではこうしたことが予想される中、国や自治体、企業などはどのような対策を行なっているのでしょうか。

国土交通省によると

・タイムリーな情報通信等を活用し、避難の遅れをなくすことを目指す。

・路線を支える柱の強化を行うなどの鉄道や航空機等の利用者の事故をなくし、乗客を守る。

・最先端技術を活用した情報収集と共有を応急活動や避難につなげる。

・地震発生後直ちに全国から巡視船艇、航空機等を動員するための進出ルートを確保し、人命救助を迅速に行う。

・TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)活動等、災害対応力を向上させる。

・民間事業者等と連携した支援物資輸送を展開し、被害者・避難者を支援する。

・堤防の液状化対策等の致命的な被害を受けない備えをし、被害の長期化を防ぐ。

等を徹底して対策を行なっていると発表しています。

国や自治体はすでに過去の災害をもとにさまざまな対策やシミュレーションを行っているようです。

また、企業においても津波、地震、洪水、土砂崩れ、火山の噴火から人々を守る災害避難用シェルターをある企業が開発したことも話題となっていました。

私たち個人の対策

 では私たち自身はどうすれば良いのでしょうか。

水や食料、避難道具の確保

 

 東日本大震災の際に問題となった一つが食料です。

コンビニやスーパーから品物がなくなり、食料を調達するすべがないということになってしまいます。

災害時に買い物に来る人が殺到することを想定して水や食料は最低三日分は確保しておきましょう。

また、必要なのは食料だけではありません。

・ヘルメット

・懐中電灯

・携帯ラジオ

・携帯電話のモバイルバッテリー

・衣類

・タオル

・包帯

など身を守るものや情報を得るものもすぐに持ち出せられるようリュックなどにまとめて準備をしておきましょう。

必要であれば企業が販売している災害グッズも購入しておきましょう。

避難所の確認

 いざ災害が起きてそこから避難所を探すのでは逃げ遅れてしまいます。

特に災害時は周りも混乱しているためどこに行けば良いのか分かりにくくなってしまいます。

災害が起きる前にどこにどのルートで行くのかをシミュレーションしておくことが大切です。

また、親戚の人など隣人などとも災害時の行動について共有し、打ち合わせしておくことをお勧めします。

家具の固定

 南海トラフ地震は激しい揺れが予想されています。

多くの地域で震度5強を超える揺れとなるでしょう。

震度5強というのは本棚や食器棚など家具がほとんど倒れてしまうほどの強い揺れです。

家具が倒れて挟まってしまったり、崩れ落ちてきた食器などで怪我をしないためにも家具を固定しておく必要があります。

慢心を持ってはいけない

 最後にこれが最重要とも言えるものである。

東日本大震災の際にここまでの高さにくれば津波は来ないであろうと安心してしまい流されて亡くなった方が多くいました。

また、ある避難所となっている小学校に避難した人々が安心し切っていたのを小学校の校長先生がもっと高いところでなければ危ないと判断し、さらに高いところへ全員を避難させ、結果その小学校は流され、上に避難した人々は助かったという有名なエピソードもあります。

人間は自分の判断でここまでで大丈夫だと安心し、更なる危険を予測できない場面が多々あります。

避難する上では必ず「もしかしたら」と最悪の場合を常に考える癖をつけておき、念には念をの精神で対策に努めることが大切です。

まとめ

 南海トラフ地震はいつ起きるか分かりません。

しかし、南海トラフ地震の予兆となる小さい地震は現在多々起きています。

地震調査委員会によると南海トラフ地震は今後30年のうちに70〜80%の確率で発生すると予想されています。

いつ起きるかわからないけどいつ起きてもおかしくない状態です。

国や自治体はすでに東日本大震災の反省をもとにさまざまな対策を進めています。

私たち個人は水や食料、避難時に必要なものを調達しまとめておき、避難場所とルートを確認し、その共有をしっかり行い、家具を固定し、各々の災害に対する心構えも見直しておく必要があります。

怯えながら生活する必要はありませんが自分自身、家族、友人、大切なものを守るためにもいつ起きても迅速かつ冷静な対応が取れるようにもう一度災害時の対策について意識する必要があるかも知れません。

 

 

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